眼球の突出

眼球はまわりを骨で囲まれ、眼窩というくぼみにおさっまています。
この眼窩に腫瘍や炎症などの異常が起きてしまうと、眼球が前方に押されて目が飛び出してくるようになります。

代表的な原因を挙げますと、甲状腺の病気であるバセドウ病、眼窩に腫瘍ができる眼窩腫瘍、黄色ブドウ菌などが侵入し眼窩に強い炎症が起きる眼窩蜂巣炎です。
バセドウ病が原因の場合は、両目が少しずつ突出してくるのが特徴です。
眼窩腫瘍と眼窩蜂巣炎は片目に起きやすいく、眼窩蜂巣炎は痛みを伴い急激に突出してきます。

バセドウ病や眼窩蜂巣炎は、眼球の突出以外の症状もあるので気づきやすいですが、眼窩腫瘍は、ゆっくりと進行する傾向があるので、いつもと目つきが違ったり、飛び出してきているように感じたら必ず受診しましょう。

眼球突出の検査

検査の方法は、まずどの程度突出しているのか測定します。
ヘルテル眼球突出計という器具を用いて突出度を計測します。

バセドウ病の患者さんの多くは(全ての患者さんに当てはまるわけではありません)、健康な人よりも、約1.5mmほど眼が出ていると言われています。
さらにバセドウ病では甲状腺機能検査が重要となります。

眼窩腫瘍や眼窩蜂巣炎が原因となっている場合、眼窩の状態を詳しく調べるために、超音波やMRI、CTなどの画像診断は必ず行われます。
その他に、触診、視診、眼球運動、視力、視野、眼圧などの検査も行われることがあります。

眼球突出の治療法

眼球突出の治療法は、原因となる病気によって治療法も異なってきます。

バセドウ病では、甲状腺ホルモンが過剰につくられないようにする治療とともに、突出の度合いがひどく、視機能に支障をきたす場合には、眼窩の骨を削り、眼窩内部のスペースを拡げる眼窩減圧術の手術を行うこともあります。

眼窩腫瘍では、主に手術などの外科的治療が行われます。
腫瘍が悪性の場合には、眼球摘出も必要になることもあります。

眼窩蜂巣炎では、原因となっている菌が特定されたら抗菌薬を投与しての治療が行われます。
菌の発生源が副鼻腔炎などの場合は、そちらの治療も必要となります。


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