眼球が痙攣する代表的なものに眼球震盪症というものがあり、眼振と省略して呼ばれることもあります。
動かすつもりはないのに、勝手に眼球が左右または上下に揺れたり、回転するように動くなどの症状があります。
他人から見ても黒目の部分が震えているように見えます。
たいてい先天性のものが多く、弱視などを伴うことも多いですが、人によって程度が異なります。
後天的なものもあり、その場合はめまいを伴うことが多いようです。
内耳障害や、身体をコントーロールしている中枢神経や身体のバランスをとるための平衡神経の病気によって眼振が引き起こされると言われています。
これら病的な眼振の治療は、先天的なものは薬や手術などによって痙攣を抑えたり、軽減するようにします。
後天的なものは、原因となっている大元の病気の治療を行います。
眼球が痙攣する眼振には、生理的なものもあります。
視運動性眼振と言い、走る電車や車の中から外の景色を眺めている時に生じます。
眼の前を、次から次へと通過していく建物などを無意識に追いかけて見ていると小刻みに痙攣しているように動き出します。
これは、動くものを追いかける眼球の動きと、次に視界に入ってくるものを捉えようとする反対側への動きが交互に反復して起こる生理現象です。
鉄道眼振、または鉄路性眼新とも呼ばれることがあります。
電車の中で、車窓から外を眺めている人の眼を見るとわかります。
また、極度の緊張状態のときにも発生することがあります。
緊張状態から解放されると眼振も自然と収まります。
眼球が痙攣しているような感覚になる眼瞼痙攣というものがあります。
実際は瞼だけですが、自分の意思とは関係なく眼の周りの筋肉が攣縮し、眼球も動いているように感じることもあるようです。
40代以上の女性に多く、原因はよくわかっていませんが、大脳基底核という部分の異常と考えられています。
最初は瞼がピクピクと動き、光りをまぶしく感じたり、次第に目が開けにくいなどの症状が出てきます。
対症療法として神経の興奮を鎮める薬や手術、ボツリヌス毒素による注射が行われます。
線維束収縮といって突然瞼の一部分が小刻みに動くこともありますが、疲労時などに起こる症状ですのであまり心配はいりません。
1〜2週間ほどは繰り返すこともありますが、自然に収まります。